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終わりと始まり 

小川

住宅街の中にある細長い林、
人工の小さな川が流れていて、たまに出かける、私のお気に入りの場所です。

今年の秋、この小川に、鮭(サクラマス)が産卵のために何十匹も
遡上してきていました。
川のあちこち、手が届きそうな距離に、何組もの鮭カップルが…ビックリ!!
以前、知床で、遡上するおびただしい数の鮭を、遠目には見た事はありましたが、
こんなに近くで見たのは初めて。

一生懸命尾びれで穴を掘ったりしている鮭の周りを、
繁殖の隙を狙うヤマメのオスが素早い動きでチョロチョロ。
猛々しい顔付きになっているオス鮭が、何度も追い払っていました。
テレビでしか見た事が無かった光景!思わず目が丸くなりました。

約一週間後に、また見に行くと、川岸には、命を全うし、腐りかけた何匹もの鮭が・・・。
川の中をのぞくと、前の週とはうってかわった光景。
尾びれも背びれも骨が出るほどボロボロ、鱗もはげおちた姿で、弱々しく泳ぎながら産卵床を守る鮭、
その付近で川底に沈み、横たわって動かなくなっている鮭・・・。
死を待つだけの弱った姿に、自然とは、そういう摂理になっていると思っていても、
可哀そうで、なんとも言えない物悲しい気持ちになりました。

鮭
これは、尾の方が白くなってしまっていますが、傷の少ない個体。
あまりに傷だらけの鮭の写真は、痛々しくて、撮れませんでした。

この鮭たちの遺した無数の卵から、冬には、小さな命が生まれて、
冷たい川を泳ぐのでしょう。



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